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山行 雷鳥くん@笠ヶ岳 2007年8月27日 単独 [山行2007年後半]

山行 雷鳥くん@笠ヶ岳 2007年8月27日 単独 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷

2:20新穂高深山荘前~3:20笠新道入口~7:40杓子平 8:10杓子平~10:00笠ヶ岳山頂

11:20笠ヶ岳山頂~13:00杓子平 14:00杓子平~17:10笠新道入口~18:10深山荘前

 

笠ヶ岳(2897m)を歩いてきました。切れそうで切れないガスが一日じゅう続き、とうとう槍の穂先見ずでしたが、杓子平の緑に輝くカール景観、双六に続く稜線、登山道で遊ぶ雷鳥くんなどにであい、楽しい山行となりました。それにしても笠新道、ウワサには聞いてましたがきついわぁ、まだ足の裏がびりびりしてます^^;

 

2:20 ヘッデン点けて深山荘前を出発。星は見えているんですがね、なにせ深い山間の左俣林道、真っ暗な道でずっこけないようトボトボ進みます。

一時間ほど歩くと水場があり笠新道の始まりです。

ウワサに違わぬきつい登りですねー、夜の冷気が体を十分冷やしてくれているのに汗が噴出します。1時間毎に5分の休憩を入れながらゆっくり登ります。

樹林帯を抜けた頃、朝焼けが始まりました。朝夕の空はいつ見てもいいですね、今日は初めてのコースだったのでこの時間によい処まで抜けられるか心配でした。間に合ってヨカッタ、ヨカッタ。

天狗の頭でしょうか?一瞬だけ朝の光芒が射しました。

登るにつれ標高看板が1700m、1800m、1900m、2100mと設置されてましたが、わずか100mなのに次の看板までが長い長い^^;やっと九十九折れ凸凹石渡りの登山道がフラットになり矮小化(わいしょうか)したシラビソ林を抜けると、いきなり目の前がポンと開けました。

7:40杓子平到着。

ガスで目指す笠ヶ岳は見えていないようですが、緑のカールが素晴らしい!しばし眺めを楽しみながら休憩です。

8:10さて、まだ先は長いですぞ、ぼちぼち行きますか。

緑のカールを抜けていよいよ稜線に上がる登りが始まりました。うへー、明け方の登りより更にきつい登りが待ってましたねぇ・・・そして稜線からぞくぞくと降りてくる団体さんとのすれ違いが結構大変です。登り優先とかで待ってくれてるのはありがたいんですがね、10名も待ってくれていると、のんびりイーブンペースで横を抜けて行く訳にも行かず、つい急いでしまいます。止まったり、急いだり、朝のご挨拶もだんだん厄介になってきます、しかも頻繁に降りてくる濃いガスで登高意欲は消沈気味^^;;

ガスの稜線付近ではチングルマが微風に揺れてました。

やっとの思いで稜線に出ると、ガスが切れ笠ヶ岳が姿を現しました。

おぉ立派な・・・というか、まだあんなに遠くなの?が正直な感想です。

先はまだ長い・・・稜線をトボトボと歩いておりますと、いきなり登山道に雷鳥くんが飛び出してきました。写真撮らせてくれるかなぁ?ゆっくりザックを降ろしてカメラを出します。こちらを警戒しているものの逃げようとはしません。2,枚撮ると後ろから登山者が来てしまったので這松に飛び込んじゃいました・・・よく見るとその先にはちょっと地味目なもう1羽の雷鳥が居ました。ここの奥さん、控えめながらしっかりご主人の行動を監視されていたようです。

しばらく歩くと、またまた雷鳥くんが居ました、今度は3羽です。

「変なヤツが居るゾ」「道で遊びたいけどなぁ・・・」「あいつはトロそうやから近く行っても何んもせえへんやろ」何やら相談のご様子。

カメラを構えてじっとしていると、どんどん近くに寄ってきます。

かすかに「くぅ 、くぅ・・・」と鳴き声が聞こえます。

25年前、乗鞍スカイラインの途中で車を止めて昼寝をしていたら、この鳴き声で目が覚めた事を思い出しました。

そうそうあれ以来、こんな近くでお目にかかれるとは感激ですね。しばらく僕の周りをうろうろしていた3羽もやがて這松に潜って行きました。

今日は来てよかった、もう下山しても良いくらい満足です。しかし山の天気は判りませんからね、これから山頂往復する間にガスが晴れ上がる可能性だってゼロでは無いです、もう少し歩いてみますよ。

小屋までガレ場を登りきると山頂も近いです、岩にペンキで”ガンバ!”とか、”モウスグ”とか書いてあります。

10:00 やっと笠ヶ岳山頂に着きました。

杓子平で僕を追い越して行った方に「なにやっとたん?俺はもう一時間もここにおるんやでー、何?新穂高から7時間半もかかったの?そりゃもっと鍛えにゃいかんねぇ、んでも最初の北アルプスで笠に挑むとは度胸がええねぇ」と励ましともけなしとも判らんお言葉を頂きました・・・ど、どもです^^;

山頂でまったりしておりますと、年配のご夫婦が上がってこられシャッター押しを頼まれました。なにやら自作ポスターをザックから出してきて「これも入れて下さいね」と頼まれました。なんとそのポスターには”〇〇 〇子、百名山登頂達成!2007年8月27日 笠ヶ岳2897m”と書かれていたのです。

えー!今、ここで百名山達成されたのですかー?それはおめでとうございます!しかしそんな記念写真のシャッターを僕が押しちゃっていいんですか?ちょっと緊張しながらパチリ!念の為、撮影画像を確認してもらいました。

ところで、ご主人の名前がありませんが もう達成されたのですか?「いえ いえ僕はもっぱらサポート役でして、それでも90座は登ってますがね、もう年ですし、そう百名山にこだわりは無いし、できれば無名な低山の気に入った景色をのんびり楽しみたいですよ、これが終わったら好きな山登りに戻るつもりです」との事、何をもってして生き甲斐とするか?ちょっと考えさせられるお話でした。でも、本当にご苦労様でした、後は無事下山されることですね。

笠ヶ岳山頂から双六~黒部五郎岳眺望

笠ヶ岳山頂から錫杖岳方面

11:20 たっぷり山頂で過ごしました、そろそろ行きますか。なごり惜しむかのようにアサギマダラが2匹頭上を舞って行きました。

13:00 杓子平到着、百名山ご夫婦もここが気に入った様子で、じっくり景色を楽しんでから、先に下りて行かれました。

14:00 僕もそろそろ行きますか。

ご夫婦が先行されているので落石に注意します、追いかけられる方は気持ちのいいものではありませんね、接近しすぎないよう夫婦の熊鈴が聞こえたら、花の写真を撮ったり、足の裏のタコにテーピングしたりして時間を潰し、のんびり下ります。

登りは暗くて気がつかなかったけど、この樹の根っこマリア像に見えませんか?

17:10 登山口到着、ヤレヤレ長い長い下りもやっと終了 水場で一服です。

ご夫婦も気がつかれていたようで「お心使いありがとうございます」と言われてしまった。握手をしてお別れです。

ご夫婦を見送ってからも、アタマから水を浴びたりしてしばし涼をとります。

 

後から降りてきた東京からの単独行の方と山やら渓流釣りの話をしながらのんびり林道を戻ります。

18:10 深山荘前の駐車場に到着。

久々野の峠屋で中華そばを食べて帰路に就きました。

 

 

 

 

 

 

 

 


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