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水彩画『出漁』 カナダの旅 8 [水彩画]

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水彩画『出漁』 F3 カナダの旅シリーズ その8

北緯54度、北海道宗谷岬から更に1000キロ北ということになるが、思ったほど寒くない。

海の色、潮の流れ、香り、空の色、雲の流れ、海鳥達の動き。
大自然の中に飛び込んで行く時ほど五感が騒ぐ時はない。
いよいよカナダ屈指のサーモン釣り場に出漁だ。


余談

ここの釣り船はどれも舟艇に対して不釣合いな高出力エンジン(90馬力×2基)が搭載されている。不思議に思いガイドに質問してみると、ここの釣り場は潮流が激しいうえに低気圧の影響を受けやすく、直ぐに時化るらしい。ロッジから一番遠いポイントで釣りをしていても、大時化になる前に帰ってこられるようエンジン選定しているそうだ。「だいたい何処のポイントに居ても30分以内に帰って来られるんだよ」ガイドは頼もしそうにエンジンを振り返り、「ヤマハ イズ ベスト!」と笑った。


今朝出港時の気温がプラス1.4℃、ひとたびこのエンジンが吠えれば、体感温度はあっというまにマイナス10℃以下になるだろう。ロッジから貸し出された救命胴衣内臓のジャケットは分厚く、もこもこして少々動きにくいのだが、こんな状況でも暑いくらい保温性がある。

今朝、船着場にある釣果ボードをじっくり見てきた。ここ5日間で最大が36ポンド、30ポンド越えは3匹、20ポンドクラスが30匹、滞在客が約45名だから、半数はボウズ、30ポンド越えをキャッチできる確率は僅か1%、かなり厳しい釣りになりそうだ。


ポントに着くとエンジンをアイドリングさせ、ガイドがエサの塩漬けニシンを出して丁寧に親針と孫針を刺す。一見簡単そうに見えるが、針のセットバランスが少しでも狂うとエサは海中で妙な動きをしてキングは喰わないそうだ。
エサを付け終わると、「45ヒロに落としてくれ」と言われた。?魚群探知機を見るかぎり海底は60m、日本式で45ヒロとは45×1.8m=約80mだ。妙だと思い「1ヒロって いったいどれ位の長さなの?」と聞いてみると、ガイドはリールから片手で7、80cmほど引っ張り出し、「これが1ヒロだ」とやってみせてくれた。
なるほど、75cmが1ヒロならばこのポイントで45ヒロ(約33m)の棚に仕掛けを落とすのは納得できる。
郷に入らば郷に従えである。一回にきっちり75cm引っ張り出せるよう気を付けながら、45回道糸を手繰り出した。


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