SSブログ

『孤高の人』 新田次郎著 [最近読んだ本]

『孤高の人』 上、下  新田次郎著

孤高の人 (上巻) (新潮文庫)

孤高の人 (上巻) (新潮文庫)

  • 作者: 新田 次郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1973/02
  • メディア: 文庫



昭和初期、冬の北アルプス等を次々と単独で踏破していった”加藤文太郎”の実話に基づいた小説。

八ヶ岳山行で出会った老人の「えれぇこったぁ、ほんとうにえれぇこった」という言葉が読み終えた後でも、心の中に響いている。
また、ビバーグ、携帯食糧や装備の研究、天気の予測等、興味深い話が多い。
山行の度に”何故山に登るのか?””何故人恋しくなるのか?”自問自答し山行の度に答えが変化してくるあたりは、その都度加藤文太郎にインタビューした訳でも無いだろうから、著者の思いだろう。

遭難死に至った北鎌尾根山行については、それまでの加藤文太郎とは思えない無謀な計画、判断が多々有り、どこまでが事実で、どこから著者の作り事か疑ってしまう。
ある程度の信憑性があるとしたら・・・?



共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。