最近読んだ本「狐笛のかなた」 [最近読んだ本]
子供が学校の図書館で借りてきた本をちょっと拝借、あまりにも面白かったので一気に読んでしまった。
架空の戦国時代を背景に、呪者の宿命を背負った少女と、刺客として宿命を背負った狐が出会った。
自分とは何か?本当に大切なものは何か?生きるとは何か?幸せとは何か?次々に起こる難関を越える度に考え、彼女らの心が逞しく確立されて行く描写がいいですね。
森の木の根一本一本、木の葉一枚、大地全てのものから精気が少女に通い、それらを吸ってもダメ、与えてもダメ、ただ感じるだけの均衡を保ちながら行う「術」というものが出てくるんですが、これも面白い。山歩きをしていると、ふとそんな感覚に囚われる様な・・・