素描「白樺新緑」
素描「白樺新緑」 F3 水彩
5年前に某画材屋さんで勧められ買ったモンバル・キャンソンという水彩紙があったのを思い出し使ってみました。
水張りをするため、紙の裏面を濡らしたとたんシミのように水が下に抜ける部分が沢山あり、しばらくすると紙全体が半透明になってしまいました。
完全にドーサ不良、このまま描いてもまともな絵の具コントロールは不可能です。
小生の管理が悪かったようですが、同じ時期に買って同じように保管してあったアルシュ紙は問題ありません。ネットで調べてみると、この水彩紙は2000年頃に出回った紙の中に、ドーサの問題が元々あったようです。
せっかく水張りした紙なので捨てるのももったいない・・・市販の日本画用ドーサ液を使ってドーサ加工してみました。
ドーサ液の瓶には3倍希釈して使う、と書いてあり、その通りの希釈液を一回塗布し、一晩乾燥して翌朝描いた絵が上記です。
紙の変色も無いし、ドーサが重複した部分が少しあり、そこはやや撥水が強いかな?という程度、全体的なドーサ具合はいつも使っているワトソン紙とほぼ変わり無く、ウェットオンしても裏に色が抜けるようなことにはならなかった。
※ドーサ抜けの程度はいろいろあるでしょうから、希釈率や塗布回数などは一概に決められないと思います。