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『風変わる夜半』 水彩 森の歌 [水彩画]

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『風変わる夜半』 水彩 森の歌
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『冬の閃光』 水彩 17cm×11cm 森の歌 [水彩画]

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『冬の閃光』 水彩 17cm×11cm 森の歌
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『枝垂柳青む』 水彩 27cm×20cm 飛騨高山 [水彩画]

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『枝垂柳青む』 水彩 27cm×20cm 飛騨高山
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『日和田浮雲ふわり』 水彩 28cm×18cm 飛騨高山 [水彩画]

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『日和田浮雲ふわり』 水彩 28cm×18cm 飛騨高山


御嶽山を北の日和田高原から見ると富士山のように見え”日和田富士”とも呼ばれています。この日は高原の空に浮かぶ雲が印象的でした。




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『水神前の秋桜』 水彩 F3 山陰の旅路 [水彩画]

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『水神前の秋桜』 水彩 F3 山陰の旅路


鳥取県岩美町浦富。海沿い5キロに渡る景勝地浦富。
田後の漁村を見守るような高台に立っている神社に向かうと、コスモスが沢山咲いていた。

浦富海岸



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『日和田青葉の頃』 水彩 29cm×17cm [水彩画]

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『日和田青葉の頃』 水彩 29cm×17cm 飛騨高山


乗鞍岳の残雪が少なくなる頃、日和田高原では白樺、トチなど青葉が揃いカッコウの声が聞こえる季節です。
植えられているのは、とうもろこしの苗じゃなかろうか?

久しぶりにアルシュ紙を使った。


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『鯉のぼり、ひらり』 水彩 29cm×21cm  [水彩画]

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『鯉のぼり、ひらり』 水彩 29cm×21cm 

季節外れですが、ふと描きたくなりました。



中身は詰まっちゃいないけど、中空だから出来る事もある。

風が吹けばあっちにフワフワ、こっちにヒラリ。


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『丹生川秋桜』 水彩 31cm×15cm 飛騨高山 [水彩画]

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『丹生川秋桜』 水彩 31cm×15cm 飛騨高山


北アルプス方面に出かけると必ず丹生川を通ります。山間部のわりに広々した田園地帯の眺めは、四季折々楽しみです。



ドライブステーション 板蔵



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『伊根漁港』 水彩 27cm×19cm 丹後の旅路 [水彩画]

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『伊根漁港』 水彩 27cm×19cm 丹後の旅路

伊根漁港の奥まった処にカモメが沢山居た。
浮きの上でのんびりする者、あっちへ行ったり、こっちに行ったりせわしない者、同じ鳥でも様々だ。


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『リフトから天橋立』 水彩 25cm×20cm 丹後の旅路 [水彩画]

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『リフトから天橋立』 水彩 25cm×20cm 丹後の旅路

リフトで展望台に向かう。高度が上がるにつれ天橋立の全貌が見えて来る。


天橋立ビューランド


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『伊根の舟屋』 水彩 28cm×20cm 丹後の旅路 [水彩画]

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『伊根の舟屋』 水彩 28cm×20cm 丹後の旅路

画家や写真家がモチーフを求めてよく訪れる伊根漁港。伊根の舟屋と呼ばれる景色は案外広く、海沿い数キロに渡って見られる。さて、さて、何処を切り取るかなぁ?
舟屋の前に真新しい大型船が一艘、舟屋に格納された船は相当年季が入っていそうだが、今でも現役なのだろうか?

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『伊根小春日和』 水彩 F3 丹後の旅路 [水彩画]

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『伊根小春日和』 水彩 F3 丹後の旅路


丹後半島伊根港。12月の日本海にしては珍しく穏やかな小春日和。船べりに当たる波が絶え間なくチャプチャプと音をたて、ウミネコがニャーと鳴いて時は過ぎて行く。

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『吹き上げる間人(たいざ)の風』 水彩 25cm×17cm 丹後の旅路 [水彩画]

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『吹き上げる間人(たいざ)の風』 水彩 25cm×17cm 丹後の旅路


棚田の畦道を行き、切り立った崖の上に出た。田から岩肌に流れる水は、時折強く吹き上げる風で飛沫となって舞い上がり、逆さ滝を思わせる瞬間がある。空と陸がせめぎ合う標高2500m森林限界の這松、海と陸がせめぎ合う崖にもやはり松。松という種は環境を選ばないのか?空気がせめぎあう厳しい環境を好んでいるようにも見える。


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『回転橋のある風景』 水彩 26cm×17cm 丹後の旅路 [水彩画]

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『回転橋のある風景』 水彩 26cm×17cm 丹後の旅路

ビューランドからひとしきり天橋立を見た後、浜に降りてみることにした。途中水路に掛かる橋を渡るのだが、この橋ちょっと見かけない仕掛けがしてある。大型船舶が通る前には、真ん中部分がゆっくり90度回転し船を避ける。目の前の橋が足元からスッパリ外されるので進みようが無いのだが、遮断機は無いので係員が両岸に常駐し通行制限している。大型トレーラーの何倍もあるような船が目前を通り過ぎて行く様はなかなか迫力があった。
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『間人(たいざ)の岬』 水彩 F3 丹後の旅路 [水彩画]

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『間人(たいざ)の岬』 水彩 F3 丹後の旅路

京都府丹後半島の間人。マジンとしか読めないけど本当はなんて読むのだろう?・・・タイザと読むとは知らなかった。
ズワイガニ料理の美味しい場所らしいが、遠出となると、どうしても気持ちが景色に行ってしまう。


京都 丹後町間人



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『網野の漁村』 水彩画 26cm×21cm 丹後の旅路 [水彩画]

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『網野の漁村』 水彩画 26cm×21cm 丹後の旅路

京都府丹後、小さな漁村を通りがかった。車では降りて行けない細い階段状の坂道から海と灯台が見えた、確か網野あたりだったと思う。
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『川に続く秋色の小径』 水彩 カナダの旅 スティールヘッド編 8 [水彩画]

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『川に続く秋色の小径』 水彩 F3 カナダの旅 スティールヘッド編 8

キスピオックに来て強く感じたのは、鼻が痛くなるほどの乾燥、宇宙が近いと思わせるような空、落葉樹の燃え上がるような黄葉と紅葉。そして釣りというよりは狩に近いスティールヘッディング。




スティールヘッドの釣り5日目(最終日)

今日もトム君のガイド、小さな沢の合流点から釣り開始。いかにも良さそうなポイントなので藤野さんに譲り、僕は一つ下流の瀬尻に向かった。今日でスティールヘッドの釣りが終わる。最初の2日間はどうなる事かと心配したが、既に5本のスティールヘッドを釣り上げた。ボウズで帰国が当たり前のようなスティールヘッド・フィッシング・ツアーとしては奇跡のような結果になったナ・・・
そんな事を考えていたら モソッ とアタリが来た!一呼吸おいて思い切りアワセを入れると、小型のスティールヘッドが朝日の中で水しぶきを上げた。8ポンドほど、きっと川に戻って来るのは初めてなんだろうな・・・針を外していると上流から藤野さんの声がする。戻ってみると、藤野さんも8ポンドほどのスティールヘッドをランディングしたところだった。

ボートで川を下って行くと、水中にスティールヘッドの魚影をよく見かけるようになった、一昨日までは無かった光景だ。やはり昨日から新しい群れが遡上し始めたのだろう、今日も期待できる。
長いトロ場に差し掛かると、ライズが見えた。トム君はスティーヘッドのライズだと言う。もう一匹は是非ドライフライで仕留めたいと言う藤野さんにポイントを譲り、僕らは少し高いところから見物する事にした。
確かに80cmほどの魚影が定期的にライズを繰り返していた。
「もう少し右!」
「そうそう、今サカナの上を通過中」
「わっ!動いた!」
などと藤野さんからは見えない動きを実況中継する。何回か流すうちにサカナは警戒してライズを止めてしまった。トム君が以前ああいった感じの神経質なスティーヘッドを喰わせた事があると言うので、今度はトム君にトライしてもらう。
さてお手並み拝見。いやはやお見事、距離も角度も一投目からピッタリ、毛鉤は今サカナの鼻ヅラをかすめようとしている・・・
喰うか?・・・喰わない。
毛鉤を変えてもう一度。
今度も魚影の鼻ヅラをかすめる・・・「ワッ 揺れた!」・・・出るか?・・・う~ん 出ない。
神経質な魚影は危険を察知したのか、スッーと淵の奥に消えて行った。
「残念だったね」
「申し訳ない、僕はガイドとして恥ずかしい」
「いやいや、あれは仕方が無い、散々藤野さんがやった後だもの、逃げて当然だよ」

僕も、もちろんドライフライの釣りが嫌いな訳ではない。ただ、海から遡上してきたばかりのスティールヘッドがどれだけ水面の昆虫に興味があるのか?甚だ疑問なのだ。川に居た頃の捕食スタイルを呼び覚ますには、ある程度の期間が必要なのではあるまいか?また、水温がどんどん低下して行くこの時期は水面を流下する昆虫はどんどん減少して行くだろう、そんな環境でもマスは水面に興味があるのだろうか?まあ、この推理は間違っているとしても、遡上の道中、おびただしい数のウエットフライやルアー、釣り人の影を見てきている筈であるから、かなり警戒心の強いサカナになっていることは十分あり得る・・・等、いろいろ考えてしまうのだ。これだけややこしい推理をガイドにぶつけてみる程の英語力は残念ながら無い。釣りも、英語も・・・モア・プラクティスである。

40年以上長良川の漁をやっている知人が「未だに鮎のことはようわからん」と口癖のように言っていた。今考えている事も、これと同じ様な自然を相手にする者の勝手な理由付けや推理であって、明確な答えを知る者などこの世に居ないのかもしれない。


とうとう最後のポイントになった。

瀬尻にテーブル大の沈み石が見える。狙うならあそこだな、静かにウェーディングして行きパープルマラブーを流しながら、核心部に近づいていく。
モソ・・・
かすかに毛鉤を触った感触があったが、相手はくわえなかった。
・・・此処は橋が見えるポイントだからきっとサカナがスレているのだ。
その場で僕はゆっくり煙草を一本吸い、0番のパープルマラブーを外し、2番のグリーンバットスカンクに結び変えた。
この一投が最後の勝負や!

さっきアタリのあったラインにきっちり乗せて毛鉤を送り込む・・・
モソッ・・・
一呼吸間を置いて思い切り合わせを入れる。
ギューン!
針掛かりした相手は一気に20mほど横走りし、ジャンプした!
う~ん いいサイズだ!
ラインがキューンと音を立てながら水を切る。
ジリジリと間を詰めながら岸に寄せる。
浅瀬まで寄せてくると相手は観念した。
85cm18ポンド、7匹目のスティールヘッドは22ポンドの次に手強い相手だった。

針を外し両手で支えてやる。
息を吹き返したスティールヘッドは静かに流芯に戻って行った。

岸で一部始終を見ていた初老の釣り人が「ナイスファイト」と言いながら右手を差し出した、僕は「ありがとう」と言いながら握手に応えた。

080922-s-500-1988910.jpg1988年9月10日

              カナダの旅スティールヘッド編 
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『牧場を抜ける』 水彩 カナダの旅 スティールヘッド編 7 [水彩画]

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『牧場を抜ける』 水彩 31cm×17cm カナダの旅 スティールヘッド編 7





スティールヘッドの釣り4日目。

朝レストランに行くと、珍しくマーガレットさんが居ない。ご主人が大あくびをしながら出てきた、手には1リットルくらい入りそうなグラスにトマトジュースのビール割り・・・名前を聞きそびれてしまったのでミスターJと呼んでおこう。「今日はウチの定休日なんでね、僕らと同じものを食べてもらうよ」そう言いながらミスターJはのんびり朝食を作り始めた。「昨日の大物の感想は?ミスター?」「あ、ぁ、KENですケンと呼んで下さい」「ケン?スペルは?」「K・E・N」「KENか、いいニックネームだけど、僕はもっといい名前を思いついたよ」「なんて名前?」「ケン!」「なにそれ?同じ?」「いやいや、スペルが違うんだよ、C・A・Nでケンだ!」「キャン?なんでキャン?」「あはは、CANADAのケン!、大物を釣ったCanだ!」「カナダの息子って意味かな?そりゃ光栄、ありがたく頂きます」
朝食を食べながら、ミスターJの話は続く。
「僕らはニュージーランドにもフィッシングロッジを持っていてね、ここらに雪が降る頃向こうに行ってまた料理を作るんだよ、そして向こうが冬になるとカリブに寄ってバカンスを楽しみ、此処にまた戻ってくる。もうそんな生活を10年やってる」「世界は広くて面白いぜ!僕はドイツで料理の修業をした、日本?ああ日本にも行ったよ、フジヤマ、ゲイシャ、スシ!東京は物価の高いところ、リッチマンの住む場所だよ、僕らには合わない」「ところで君らは、またカナダに来るつもりかい?また来るなら今度はクィーンシャーロットに行ってごらん、あそこは釣り天国だよ、僕は仕事の合い間に岸からルアーを投げてさ、20分で7,8ポンドのコーホーを6匹釣りあげたことがある、あそこはいい!10歩歩いて、ポイと投げて、グイグイだよ!」楽しい話は続くがトム君が向かえに来た。

今日はトム君のガイド、広い牧場を横切る。牧場主に断りを入れた後、デコボコの牧草地をスタックしないよう、のらりくらりと走る。何十頭もの牛が重たそうに頭をもたげてこちらを一瞥しまた目線を牧草に戻す。今日は全てが休日モードだ。
「昨日の朝はずいぶん上流に行ってね、橋の下で練習をしたんだよ」
「あ、白い石の特訓をしたんだね、ゴードさんは厳しいから。僕も橋の下の特訓は何度か受けたよ」
・・・な、なんと、プロのガイドを養成する為の練習を僕らは受けていたのだ!
・・・改めてゴードさんの機転と熱意に感謝するばかりだ。
瀬音の聞こえる場所に着くと、3人でボートを持ち上げ、30mほどイバラのある潅木帯を抜ける。
初日からずっと、僕と藤野さんはポイントごとに先行を交代していたが、今日はなんとしても藤野さんにスティールヘッドを釣ってもらわなければいけない。新しいリーダーを結びながら「今日は藤野さんが釣るまで、ずっと僕は後をついて行くからね」と言った。「うわー それはプレシャーだなぁ・・・」「いやいや、絶対先行有利やって、僕は昨日の一発でもう十分、なんとかあの感動を藤野さんにも味わってほしいよ」「うはー余裕だね、なんとかケンさんの目の色を変えたいもんだ、頑張らなくっちゃな」

今日は休日のせいか釣り人が多い。トム君は「どうだい?」と全ての人に声をかけて行くが、良い返事は返って来ない・・・橋の近いポイントでは、「俺はここで4日ねばってるがノーフィッシュだよ!」とニコニコしながら答える人も居た。

しばらく人の多い区間をやり過ごし、人の入ってなさそうなポイントを幾つか釣るがノーバイト。
昼近く、大きな淵で上陸する。ビーバーがパーン!と水面を一つ打って潜った。ビーバーの平べったい尾っぽは水面を叩くと恐ろしく大きな音が出る、熊避けの爆竹を一発鳴らした程の音が静かな森に響くのだ。藤野さんとトム君は淵尻の良さそうなポイントに向かい、僕は淵の真ん中でドライフライを試した。
こんな静かなトロ場で神経質なサカナが出てくる訳が無いよな、先ほどビーバー君が大きな音を立てたし・・・そう思いながら3回ほど流し、4回目のキャストを終えた。着水したドライフライがゆっくり流れて行く様を眺めていると、ガバッ!フライの1m奥で婚姻色に染まったステイールヘッドがイルカの様にもっこりとライズした・・・わぉ!昨日釣り上げたスティールヘッドより明らかに大型!・・・しかし毛鉤に反応した出方では無かったのも明らか・・・もう一回キャストしてみるが、やはり出ない。フリーで泳ぐ姿はキスピオックに来て初めて見た・・・凄い・・・綺麗・・・昨日までの川と雰囲気が違うぞ・・・。また出てくるかもしれない、早速藤野さんを呼んで来る。
藤野さんが粘っているので、この場所で焚き火を起こし昼食にした。

昼食が終わった頃から雲行きが怪しくなってきた。
藤野さんに頼むと言われ、お昼からの第一ポイントは僕が先行することになった。
ゴードさんに特訓を受けた瀬によく似た流速、瀬頭付近にはテーブル大の沈み石が見える。「凄く良さそうなポイントじゃん、先行を変わったとたん釣れても知らないよ」「いいから、いいから、ケンさんの目の色が変わんないとどうも調子が出ないんだ」
ついに雨が降り出した、カッパを着込みグリーンバットスカンク0番をしっかり結ぶ。かなり上流側にキャストし毛鉤を沈めながらラインを手繰り、沈み石手前からどんどん送り込みを入れる・・・モソッ・・・石に引っ掛けたかな?一呼吸入れて思い切り合わせを入れる。
ドシッ!生き物の手ごたえが来た!
来たー!スティールヘッドはテールウォークしながら下流に逃げる!30mほど下流に張ったラインがフッと緩んだ・・・あれ?外れたかなぁ!?ラインが90度に曲がり走る!今度は僕の数メートル横で1mを越えるジャンプ!凄い!強い!また火傷をしない様右手を川で濡らしながらやりとりを繰り返す。この魚は案外へばるのが早かった。竿の真ん中を持って強引に寄せる。85cm18ポンド、5分もかからないランディングであった。昨日は偶然という印象が強かったが、この一匹は狙い通りの流し方で喰ってきたので気分がいい。
「藤野さん、今日の川は昨日までと何か違う。さっきもスティールヘッドを見たし、今日はチャンスの日かもしれない、やっぱり先行してやってね!」
「う~ん!交代した一投目でヒットだもんなぁ脱帽だよ、俺も釣りてぇー!・・・でも僕が先行するとポイントを潰してる様な気がしてね・・・」
「どんまい どんまい、今日の雰囲気はいい!まだこれから出るって!」
風雨はだんだん強くなるが、”釣れる臭い”はキスピオックに来て以来最高だ。

非常に長い瀬にさしかかった。どこがポイントか掴みどころが無い。
ふいに強い横風が吹き後ろの倒木に毛鉤を引っ掛けてしまった。危ない危ない、こういう風は自分を釣りやすい、針が大きいから自分に引っ掛けたらえらいこっちゃ・・・リーダーを交換しつつ、ホットコーヒーを出してもらい一服する。午後の一発で火の点いた藤野さんはひたすらキャストを繰り返しながらどんどん先行して行く。トム君の母親が持たせてくれた甘い甘いケーキを一口ほおばりコーヒーを飲み干す。下流からの風が強いので、体の左側を通しキャスト。曇天と風で水面がざわつき、沈み石は見えない。流れのわずかなヨレや変化を頼りにターンポイントを設定し送り込む・・・グッ!来た!こいつも強い!幾度もジャンプを繰り返すが川幅が狭いので割りと楽に寄せることができた。3匹目は80cm16ポンドほど。天気とは裏腹に今日は川が微笑んでいるぞ!リリース後、同じポイントに毛鉤を変えてキャスト・・・また来た!これも80cm16ポンド、銀色の魚体はフレッシュランの証拠だ!フレッシュランの群れに当たったのだ!きっとまだ居るぞ!藤野さんを呼んでくるようトム君に言った。トム君は大急ぎで豆粒のようになった藤野さんめがけ走って行く。僕は立ち位置とキャストポイントを見失わない様、その場に座り込んで待つ。雨も風も強い・・・川に濁りが入らなければいいのだが・・・。
ようやく戻って来た藤野さんと交代し、僕は少し高い位置からカメラを構える。
すぐにスティールヘッドがヒット!トム君がヒャッホー!と叫ぶ。
これもジャンプを繰り返し、藤野さんは初体験の世界で吠えまくる!

やった!やった!これで僕らの企画は大成功だ!藤野さんと16ポンドの写真を撮りまくり、リリースが終わるともう一度僕はキャストした。また来た!これも80cm16ポンド。入れ替わって藤野さんもキャストするが、反応は無くなった。
どんどん雨が強くなって来た。僕らはもう十分満足しトム君も笑顔だ、少し早いが帰ろう。

強い雨の中、納竿ポイントに到着。川から上がるとトム君の真っ赤なムスタングが止まっていた。これじゃ3人は乗れるけどボートは乗せて帰れない。本当はピックアップトラックが置かれている予定だったが、僕らが早く帰ってきたのでまだ車の入れ替えが終わっていなかったようだ。トム君が近くの民家に行き車の手配の電話を入れて戻ってきた。トム君は向かえのトラックが来るまで此処で待っているので、あなた達はこのムスタングで先に帰って下さい、と言う。えっ!?僕は国際ライセンスは持ってないし、藤野さんはペーパードライバー・・・トム君、大丈夫、大丈夫、ここからロッジまで真っ直ぐ走るだけ迷う事は無い、ポリスマン?こんな田舎に居る訳ないじゃん、これは緊急事態だからね・・・風邪を引いてはいけないので早く乗って!

しょうがないな トム君の愛車を汚す訳にもいかないので、ズリズリとウェーダーを膝まで降ろしムスタングに乗り込む。ん じゃ行きますか!?エンジンをかける、ドッ、ドッ、ドッ!
アクセルを踏み込むとダートで持て余した後輪がたちまちパワースライドを始める、ワッ!すんごい馬力・・・右だよな!?ミギガワツウコウ・・・ドッ、ドッ、ドッ!大雨の中、我々の凱旋パレードである!観衆は誰も居ないが、僕らは最高の気分!ムスタングのケツは振り振り!雨は降り降り!でも、気分は最高!

今日は5つだぜ!昨日は川全体で1つだったのに、今日は僕らで5つだぜ!




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水彩画 習作 「丹生川梅雨」 [水彩画]

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習作「丹生川梅雨」 水彩 16cm×9cm
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『白い器に盛られた花』 水彩 60cm×50cm [水彩画]

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『白い器に盛られた花』 水彩 60cm×50cm

「生花を少し抽象画っぽく描いて下さい」という依頼作品。
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