三ノ峰 山行 [山行2007年前半]
ほぼ一ヶ月ぶりの山行になってしまいました。
シャバの皆様はGWで遠出されてますね。
僕も連休なのでちょっと足を伸ばしてみたいなぁ・・・高い山のテント泊はまだ寒そうなので
避難小屋を使った山行がいいかも?
という事で前回登った銚子ヶ峰から足を伸ばし、三ノ峰を目指してみましょう♪
三ノ峰は2128mの頂を持ちますが、地図上では白山に繋がる峰の一つに過ぎないのです。そう言ってしまうとそれまでなんですが、石徹白白山登山口から三ノ峰を目指そうとしますと、銚子ヶ峰、一ノ峰、二ノ峰と大きく三つのデコボコを突破しなければいけません。これは単純に2128mの独立峰を登って降りてくるのとは訳が違います。ナメてはいけませんぞ!気合を入れて臨みましょう!
5月7日
夜明けの156号を走らせていると、山から雲が上がっている景色が気になります。
車を停めては写真を撮っているので、石徹白到着がずいぶん遅れてしまいました。
前日の雨で山はどうなっているのかな?石徹白川沿いの林道が通行止めになっていたり
すると、この山行はおじゃんになってしまうので気になる処です。
心配した土砂崩れも無く、白山登山口に到着。
一ヶ月前より随分残雪が少なくなり、新緑もちらほら見えて楽しみです。
8:40 準備を整えて出発。石徹白大杉さんに御参りして山行の安全祈願をします。
「天気はいいけどね、アナタ、何か忘れ物してませんか?」
大杉さんから声が聞こえました・・・う!サングラス忘れたぁ!
雪の上を長時間歩く山行では必需品です。
今回は泊まりという事で70ℓオスプレーにザックを変えてます。
サングラスはもう一つのザックに入れたまま、幸い車には積んでありました。
ザックをデポして車まで戻りサングラスを取ってきて再出発です。
1100m~1400mでは、ちょうどタムシバ(ニオイコブシ)が咲き始めでした。
10:30 神鳩(かんばと)避難小屋到着
ここら辺りからザラメの残雪が多くなってきました、
母御石の急登に備えてアイゼンをつけます。
カジタックス12本爪と靴の相性が今ひとつなので前金具にビニールテープを12、3回巻いてみました。
11:30 稜線は強いという程では無いけど風があります。
そろそろお腹が空いてきたので、母御石の風裏を使わせて頂き昼食にします。
お湯が沸くあいだ、大きなザックの上に寝ころがって空を眺めると とっても気持ち
いい~♪このまま昼寝して神鳩小屋に戻って泊まるのも悪くないアイデアですねぇ
・・・いかん、いかん、今日は一ヶ月前に眺めた三ノ峰まで行くんですよ。
12:00 昼食を終えて、少し減ってきたアクエリアス500mlのボトルにザラメ雪を入れ込みます。
雪のある山行ではこれをずっとやってまして、小休止の度、一口飲んでは雪を少し
入れるので、丸一日持つのですが、最後のほうはとっても薄いインチキアクエリアスに
なっているんです。
今日はほんとに天気がいいですねぇ~♪ずっと別山まで見えています。
余力があれば明日別山まで往復したい気持ちもあるんですが、
それは三ノ峰に着いてみないと判りません。
今回はまず三ノ峰が目標です。
14:00 一ノ峰(1839m)、ここまで夏道は笹薮の中を見えていたり、 突然ザラメ雪帯に突入したり、なかなか一筋縄では歩かせてもらえません。だんだんザックも重く感じ始めましたヤレヤレ^^;
夏道の窪みにザラメ雪が溜まっている部分の登り下りは、強くステップを踏み込むと
ズボッ!とマタまで嵌り込み、下はちょろちょろ雪解け水が流れるミニ雪渓状態になっております。
また、こういった難所にかぎって両側の笹薮は背丈ほどありまして、藪こぎは大変そうですし、登山道との境界には倒れた笹の上にザラメ雪が乗っている為、とっても滑りやすいです。
多少でも荷重を分散させ、しっかりホールドを求めるなら、アイゼン装着のまま歩いた
ほうが得策かな?と思いながらの歩行が続きます。(装備軽量化の為、チタンアイゼンの購入を検討した時もあったが、こんな状況ではやっぱりクロムモリブデン鋼が無難だと思った)
15:15 二ノ峰(1962m)到着
この峰は福井県の最高峰となっておりますが、夏道は頂きの西肩を通過しています。
せっかくなので、シラビソに囲まれた頂きと思われる場所まで登ってみる事にしました。
う~ん 何の標識も無いのでピンと来ませんねぇ^^;
時間も、いい時間になってきましたよ、先に進みましょう!
二ノ峰の下りから三ノ峰取り付きまでは、夏道が見えているのでアイゼンを外しました。
トコトコと最低鞍部を過ぎますと、いきなり バーン!と東の眺望が開けました!
(翌日帰路に撮った写真です)
二ノ峰~別山に囲まれた斜面は緩やかに別山谷源頭部に向かっており、
カッコいいパノラマ展望です!これは来た甲斐がありました!素晴らしい!
もしもし、パノラマ感動はいいのですが、前方の三ノ峰をよく観察して下さいな・・・
げげっ!どう見ても夏道が途中で雪面に入ってます。しかも半端じゃない傾斜ですよ!
左端の稜線はどう見ても笹の激藪です。
と、いう事はアノ雪壁をよじ登るしか無さそうです・・・
これを越えれば避難小屋だ!と安心していたら、ソンナに山の神は甘くなかったです。
時間も時間です、ここは腹をくくって突破あるのみですゾ!
これまで使っていたトレッキングポールを仕舞いまして、ピッケルを準備、再びアイゼン
装着、冬季グローブも装着です。
雪壁の真下に行って見上げますと、やっぱり壁にしか見えません。無論トレースもありません。
・・・こんな核心部があったとは ・・・雪面が安定しているのが唯一救いです。
コケれば滑落、ほんとの本気で一歩、次の一歩とアイゼンを叩き込み、、ピッケルもしっかり刺し込み
登り始めます。
万一滑落しても笹薮に引っかかりそうなルートをとりながら進みます。
エンヤコーラ!ガッシ!エンヤコーラ!ブスッ!エンヤーコーラ!ガッシ!
ピッケルだけで体重を支えられる位、渾身の力で雪面を突き刺し、
また一歩前進の繰り返しです。
ようやく40度以上の壁を越え、30度斜面に取り掛かります。喉がカラカラだよぉ・・・
しっかり確保してインチキアクエリアスを一口ゴクリ。
一時間ほど格闘の末、この斜面をクリア!避難小屋が見えた時は ほっとしました。
16:30 三ノ峰避難小屋到着。
お疲れ~♪、誰も居ない小屋に「お邪魔しま~す!」「今晩厄介になります宜しく~!」
入り口ドアのガラスが割れていて、ちょっと危ないですね。
日のあるうちに夕食を済ませてしまいましょう。
スタッフバックとピッケルを持って、綺麗な雪を沢山削り取ってきました。
お湯を沸かしているあいだ、コンホォーム・パッドを膨らませたり、シュラフをパタパタと
膨らませておきます。
日暮れが近づくにつれ風が強くなって来ました、小屋は有難いですね。
ラーメンとおにぎり、ソーセージなどの食事を済ませると、ウトウト眠くなって来ました。
まだ、夕焼けには時間がありますのでシュラフにごそごそ潜り込むと、いつの間にか
眠ってしまいました。
びゅ~ びゅ~ ・・・風の音で目が覚めると ・・・な!なんと!18:55!
窓は赤く色づいてます、ヤバイ! 飛び起きてカメラを持って外に出た!
か、感動~!眼下に広がる夕焼けはかっこ良過ぎです、あぁ感謝。
19:00 夕焼けの避難小屋。
タップリお湯を作って、ホットココアを飲み、
明日の朝の水もコッヘルに残してあります。
では「おやすみなさ~い!」
5月8日 4:00
「おはようございま~す!」 昨夜は風の音がうるさかったけど、まあまあ
眠れました。夜中外に出たら満天の星が輝いてましたよー。
5:00には三ノ峰山頂からご来光を拝みたいので、ぼちぼち準備しましょう。
昨夜もそこそこ冷えたようで、雪面はクラストしてますからコケない様に。
避難小屋から山頂は5分です。 さあ!日が昇って来ましたよ!
別山平の向こうに白山も見えてますね~、今朝のクラスト状況や、
昨日の核心を降下する事を考えると、これから別山往復はちょっと厳しいですね。
今回はこの景色が見られただけで十分ですし、余力を残して下山したいので、
帰る事にしますね。 では「ごきげんよう~!」
6:45 荷物をまとめ、掃除をして小屋を後にします。
「また来るね~!バイバイ!」
さて!いきなり核心の降下ですゾ!
朝日を浴びて少しはクラストが緩んだようですね、ピッケルもしっかり刺さり、アイゼンも効きます。
こうやって見下ろすとかなりの高度感ですねぇ^^;
昨日登っておいてよかったです、いきなり降下はちょっとビビります。
では、では、エンヤーコーラ!ガッシ!エンヤーコーラ!ドスッ!
こんな処をスキーで滑って降りる方も居るんですよねぇ、凄いですねー
慣れですかね?
今の僕には、一歩づつ雪面状況を探りながら歩いて降下が一杯いっぱい。
この斜面で突風に吹かれたらヤバイです、残雪時期なら天気が安定してる時しか
来れないですね。
銚子ヶ峰まで戻ってくると旅も終盤です、戻ってきたルートを振り返えります。
今回も沢山歩きました、神鳩避難小屋が見えて来ましたよ。
アレ?上がって来る方が見えますね、今回も人には会わないかな?と思って
いましたが、さすが新緑の季節ですね、8名ほどのパーティーさん達です。
ご挨拶しながらすれ違います。
9:45 神鳩避難小屋着、
インチキアクエリアスも残り少なくなってきたので、
違う飲み物を作って大休止としましょう!
少量の湯を沸かしてココアを溶きます、これにザラメ雪をドッと入れて
アイスココアの完成~♪
稜線より下は風も無く暑いです、下界はいったい何度になっている事やら?
10:15 ぼちぼち行きますか。
カケス君が目の前をバタバタと飛び去ります。翼の付け根に綺麗な青い羽をチラつかせながら
人の前へ、前へと案内人のように飛ぶ事があるんですが、今日はご機嫌ななめかな?
タムシバ(ニオイコブシ)が昨日より開いてますね。
サメビタキ、エナガ、ミソサザイ、ウグイス、コガラ、オオルリ、
高度を下げ、石徹白大杉さんが近くなるにつれ、小鳥の鳴き声が賑やかになってきました。
石徹白大杉さんにお礼を言って下山です。
12:00 白山登山口到着。
めちゃくちゃ暑いです!水場でアイゼンやらスパッツ、靴を洗って、
ついでにアタマから水浴びです!あ~気持ちいい~♪
岐阜、福井、石川県にまたがる山行も無事終わりです。
余力があるので、知り合いに頼まれたおみやげを探しつつ、まったりと帰路に就きました。
岐阜に帰ってびっくり!今日は30.4度とか・・・温度差30度以上の体験だったんですねぇ。
銚子ヶ峰 山行 [山行2007年前半]
山行 白山中居神社(700m)~銚子ヶ峰(1810m) 2007年4月9日 単独
能郷白山でご一緒した方から「銚子ヶ峰は眺めもいいし、万一登りに時間が
かかってしまってもストーブまである立派な避難小屋があるから安心して登れるよ」
という話を聞いていた。
しかし林道が除雪されなければ、白山中居神社から往復21kmのロングコースとなり
とても日帰りは無理だろうな・・・と思っていた。
いくら立派な避難小屋でも冬季に泊まるのであればそれなりの装備も持って
行かなければならず、装備が増えれば更に足が遅くなるのは必然だ。
ところが先々週 野伏ヶ岳に登ってみて、まんざら銚子ヶ峰日帰りも不可能では
ないという感触を得た。後は林道の残雪の具合や雪質によるだろう。
今回は12:00までに銚子ヶ峰に着かなければその時点で撤退するとして、
シュラフなど小屋泊まり装備は持たず山行に臨んだ。
今日は往復21kmだ!気合入れて歩こう!
5:00 白山中居神社を出発、すぐにヘッドランプは不要になった。
石徹白川左岸の林道をひたすら歩く。
道路を覆う残雪部分は沿面の2割程度で断続する。
落石が凄い数で、絶えず山側を伺いながら徒歩。
帰りに撮影した林道の残雪具合。行きは融雪水が凍結し残雪の前後数メーターがつるつるだった。川側の縁15cmほど路面が出て通れそうなのだが、やはり凍結していたので雪面をトラバース。トラバースには細心の注意を払った。スリップすれば洒落にならない寒中水泳になってしまう^^;
帰路は融雪水が流れ凍結が無かったので、とても楽でした。
6:30 白山登山口に到着。
休まず石徹白大杉まで登る。ここら辺りから雪は堅くしまり、快適な雪面歩きとなった。
ブナに囲まれた穏やかな緩斜面をうっとりしながら歩いていると胸を突くような急登が現れる。変化に富んだコースは楽しい。
山行のモチベーションを維持するにはやっぱり青空が一番だ。この急登を突き抜けるとどんな景色が待っているのだろう?そんな思いがあるから辛さを忘れて進むのだ。
トレースがずいぶん東に向かうようになった。時々、地図とコンパスで確認しながら進む。
高度を上げて行くと、石徹白の山々が見える。先々週登った野伏ヶ岳。
素晴らしい展望が広がり ほんとうに来て良かった。
8:20 神鳩(かんばと)避難小屋到着
扉を開けて中に入ると綺麗に整理された室内にびっくりする。うわさ通り、石油ストーブも有るし予備燃料もたっぷり有る様だ。救急品はもちろん、シュラフやシュラフマットまで有った。
日誌を見ると、一昨日の宿泊もあった様だ。
目指す銚子ヶ峰は見えている、天気の良いうちに登ってしまおう。一息つきたいのを我慢して小屋を出る。丸山との分岐点を過ぎると母御(ははご)石に向かって急登が始まった。雪が緩みスリップするのでワカンを装着していると、なんだか怪しい空模様・・・
小屋に戻って晴れ間を待つべきか?待っていてもっと崩れるのもなぁ・・・きっと一時的な曇りなんでしょう、吹雪いて来たら撤退するだけの事、行ってしまえ!
と、勢いこんだものの・・・長い林道歩きの疲れが出て来たか?一向にペースが上がらない^^;
数歩進んでは少し休む。
ここまで来たら急ぐ必要も無い、水分を補給しながらじっくり登るしかないんです。
9:45 銚子ヶ峰到着。
やりました!母御石までの登りはきつかったけど、今日の目標まで到達しました \^^/
稜線は弱い風だがさすがに冷たい、フリースとカッパを着込む。
時間があるのでピッケルで風避けを堀り、ラーメンを作った。
写真の背景は日岸山、薙刀山。
北を見れば、二ノ峰、三ノ峰がど~んと迫って来ます 、「おいで おいで」と聞こえてくるのですが
帰りの長~い林道歩きを考えると、ここで体力を使い果たす訳にも行きません。
今回は銚子ヶ峰まで来れただけで上出来なのです、この先はまたの機会という事にしましょう。
別山は雲に隠れちょっと残念、でも満足満足、ここまで歩いて来た甲斐がありました!
10:30 では、そろそろ下山しますか!
母御石、神鳩避難小屋を目指して下山。
さすが白山山系、見事な岳樺 。
下山時、別山がちらりと顔を覗かせた。シラビソがいい雰囲気だ。
11:35 神鳩避難小屋で記帳し帰路に就く、空は暗くなり雪が舞う。
13:10 登山口着、水場で顔を洗い再び長い林道歩き。
ミソサザイ、コガラ等のさえずりを聴きながら、雪代で太くなった流れにポイントを見つけては攻略パターンを考えてみたり、結構林道歩きは退屈しないのだ。
14:30 白山中居神社着、今回のロングコースはさぞ疲れる事だろうと覚悟していたが、思ったほどの疲れもなかった。
3分咲きの美濃白鳥、花吹雪舞う八幡とのんびり156号を戻った。
下山時は雪や雨に降られたが、銚子ヶ峰での眺望は有り、ナイスタイミングの天候に感謝。
野伏ヶ岳 [山行2007年前半]
山行 白山中居神社(700m)~野伏ヶ岳(1674m) (岐阜県郡上市白鳥町石徹白)
久しぶりに156号を走って石徹白に向かう。
郡上の気温は2℃~-2℃、白山中居神社に4:00到着、満天の星にしばし見とれる。
4:30 ヘッドランプを点けワカン装備で出発。
林道は最初のうち50mおきに雪が有ったり無かったりスキーヤー泣かせの残雪具合だ。
ショートカットできる様だが、ここは初めてなので忠実に林道を進む。
雪は夜間にもかかわらず締まって無い、おもいきり嵌った痕跡もあるので気をつける。
5:00 体が温まってきたのでアウターを脱ぎペースアップ、朝一番の鳥が囀る。
5:40 和田山牧場跡到着、なんとか日の出に間に合った。
野伏ヶ岳は茜に染まってくれるだろうか?広大な雪原をうろうろ撮影しながら
日の出を待つ。
和田山牧場跡の日の出
快晴の予報だったが、なんだか怪しい雲行き。
とりあえず今日の目標だった朝明けの野伏ヶ岳は撮れました。
6:55 ダイレクト尾根に取り付きアイゼンに換える。しばらく歩くと嵌ってしょうがないので
再びワカンに変更。
心配した右膝は大丈夫だが、一ヶ月山歩きしてなかったので体は確実になまっている。
能郷白山より緩い登りなのに、喘ぐ自分が情けない。
天気はどんどん崩れ、東にそびえる芦倉山がほとんど水墨画状態。
稜線が近くなってくると雪が凍結し、強い風が出て来た。
8:35 雪庇越え、稜線に出ると強烈なみぞれ混じりのガスが吹き荒れる。
視界は15mほど、手作りの看板が木にぶら下がっていたがまだ登りは
続いているので山頂では無さそう。
雪庇に近づき過ぎない様注意しながら山頂を15分ほど探す。
8:50 下りになったのできっとここらが山頂なんでしょう、湯を沸かして一服したいが
風が強すぎる。
風避けを掘ろうにもカチンコチンの雪にスコップの歯が立たない。
ポットに1リットルほどお湯を入れて持って来たので、
とりあえずホットココアを入れたいのだが、ザックの中身を飛ばされない様
入れるのは結構大変、あれこれと確保しながら作業。
やっとの事で入れたココアもあっという間に冷えてしまう^^;
9:20 体が冷えて来た。 ツェルトを出してくるまるか?
来た時よりも雪面の凍結具合が進んでいる・・・気のせいでは無い。
・・・ここでじっと晴れ間を待つのはやばいデス。
とにかく風の無いところまで降りてラーメンを作る事とした。
アイゼンに換えて降下。
しばらく降下すると風は収まった、風が無いだけでこんなに暖かいものか?
ラーメンを作って食べていると雲の切れ間に青空が見えだした。
もう一回戻るか?迷うがまたあんな目に遭わないとも限らない、下山する事とした。
ダイレクト尾根半ほどまで降下すると、二人組が登って来た。
挨拶を交わし山頂の様子を伝える。
単独山スキーの方ともすれ違った、かなり年配の方だったが元気、息が乱れてない。
マンサクの花が咲いていた、もう春山なんだね^^
林道終点付近の湿地帯に蛇行した川が見え気になったので
行ってみる。不思議な景色。
牧場跡まで戻ると、野伏は晴れている。
後一時間遅ければ展望は良かったんだろうな・・・タイミングなので仕方ない。
林道半ばで2人組みが追いついて来た、やはり山頂は強風で長居できなかった様だが
展望はあったとの事、羨ましいデス。
13:30 白山中居神社着、今日の無事に感謝。
白鳥 美人の湯に浸かる、またまた2人組にお会いする。
なんと「むっしゅ~のはてなアンテナ」をよく見ているとの事、記事はマジメに書きましょう^^;
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今日の歩荷重量が約10キロ、まだ余裕はある。
撮影の為の待機装備の検討、訓練の必要性を痛感。
ハンワグエクスプローラとカジタックス12本爪の相性があまり良くない、前爪が靴に半分
隠れるくらい長さを詰めないと安定しない。
前金具根元に、かませものなど改善の必要有り。
カジタックス8本爪は安定している。
山頂にもう一度戻るつもりであれば、風を避ける為の降下は最低限に留めるべきだった。
JP付近なら風はあったが、風避けが掘れない雪質では無かった筈だ。
能郷白山マップ [山行2007年前半]
今期3回能郷白山に登って気が付いた点など盛り込みマップにしました。
参考程度の資料です、出かける際は読図、気象判断など自己責任で行って下さい。
能郷白山で拾った落とし物 [山行2007年前半]
2月26日 能郷白山にてレンズキャップを拾いました。
心当たりのある方は一報下さい。
能郷白山 [山行2007年前半]
2月26日 山行 能郷谷第二堰堤付近(600m)~能郷白山(1617m)
ちょっと早く目が覚めてしまったが構わず出発。
本巣では+2℃だった気温は根尾に入って-2℃になった。
5:30 能郷谷第二堰堤付近、ヘッドランプを点けて出発、林道に雪無く、星は出ていない。
5:45 登山口、しばらく登ると堅くしまった雪が現れた。スキー、アイゼン、つぼ足と
賑やかなトレース。
時々キックステップが跳ね返されアイゼンにしようか迷うが、フラットステップを
強めに叩き込み高度を上げて行く。
今日の雪質なら登頂できるかもしれない、ペースを抑えて体力温存。
6:30 林道合流点通過、相変わらずつぼ足で高度を上げる。
日の出だ、朝夕の空はいつ見ても飽きない、頼むから今日は荒れないでくれ~!
前山に少しガスがかかっているが、ほんのり朝日を浴びていい感じだ♪
6:55 1160m看板通過。
8:00 1510m前山到着、スキーのトレースはここまで、前回に比べると笹が随分起きてる。
休憩がてら手袋を外し写真をとっていたら、左小指の感覚がいつの間にか無い。
慌てて口に含み暖める、感覚が戻って良かったぁ。
登って来た尾根を振り返る、朝日が眩しい。
前回撤退を決めた最低鞍部手前の雪も問題なくつぼ足で通過。
8:25 最低鞍部到着、風が出てきたのでアウターを着る。
小枝に霧氷が付いている。
いよいよ奥美濃の雄最後の登りにかかる、傾斜は地形図から見て30度近い、
ここから先は全く木が無い、斜面半ばで滑落すれば白谷源頭部まで行ってしまうかも?
それはちと登り返しがきつい・・・そういう問題では無かったね^^;慎重に行きましょう!
本家 白山や別山も見てるぞ、ビビるな!
9:05 やったぜ!登頂成功!いつもはセルフタイマーで自分を撮ったりしないんだけどね。
今日はめちゃくちゃ嬉しい~♪
ランチタイム。祠に御参りして、風下を使わせて頂く。今日はマルタイの棒ラーメン。
さてお湯にする雪を福井県側から取るべきか、岐阜県側から取るべきか迷った。
福井県の雪はいずれ九頭竜川の流れとなり日本海に注ぐ。
岐阜県の雪は揖斐川の流れとなって太平洋に注ぐ。
非常に迷ったが岐阜県側から取る事にした。(普通はソンナ事迷いませんね あはは)
姥ヶ岳方面
イソクラ方面(山頂に居るあいだずっとガスでした)
根尾方面 白谷がぽっかり口を開けて待ってる様に見えます^^;
10:30 アイゼンを装着、そこら辺を走り周り緩みが無いかチェック、下山開始。
最低鞍部に無事到着、雪が緩み始めたのでワカンに替える。
前山まで戻って能郷白山を振り返る。3回目の山行でようやく登頂できた。
2度ある事は3度有るとも言うし、3度目の正直という事もある。今回は正に後者であったが、
実は無制限一本勝負するつもりだった。
そんなにこだわる必要は無いと思う一方、これを完結させなければ次に進めないという直感的な
ひっかかりがこの山にはあった。
13:30 登山口到着、渓流で靴やスパッツの泥を洗い、ついでに顔も洗う、気持ちイイ!
13:45 車着
能郷白山 [山行2007年前半]
2月12日 能郷谷第二堰堤付近6:00出発
単独 雪は降ったり止んだり、吹雪になったりガスでホワイトアウト寸前になったり
とにかくコロコロ変わる。天気予報とはずいぶん違う、あまり荒れる様なら
早いところ撤退を決めないとなぁ・・・。
1510m前山付近で一服、登ってきた尾根を振り返る
このあたりでもスノーシューを外せば容赦なくマタまで嵌る
9:30強烈な吹雪となり風裏に逃げ込む。
ホットココアを作って休んでいると太陽が顔を出した。
10:00行動再開
稜線最低鞍部を目指して進む。
正面に見えるはずの能郷白山はまだ厚い雲の中。
振り返れば前山付近の樹氷帯が素晴らしい。
樹氷はやっぱり青空が似合う、この日貴重な青空だった。
青空を見るとモチベーションも上がる。
上段スノーシューのある写真と樹を比べて見てください。
わずか30分ほどの吹雪がこんなに樹氷を成長させました。
ブナに絡んだツタも造形美に一役
最低鞍部が近づくにつれ 妙な盛り上がりの雪が出現。
踏み込むと表面4,50cmがザラザラと崩れて凍った旧雪面が現れる。
見た目は綺麗だが歩くには不気味・・・
更に雪深くなり、スノーシューでも膝がすっぽり埋まってしまう。
11:00また天気が怪しくなって来たので登頂を断念、昼食を摂って12:00下山開始。
僕のトレースを追って来たワカン単独行の方も この状況にあっさり下山同意。
山の話をしながらあっというまに車着。14:30